なぜ、絵を描くのか?

保護猫を迎える -2 お迎え初日-

保護猫を迎える -2 お迎え初日-

我が家のニューフェイス、「ビビリ君(旧名)」。

お迎えを、心に決めた日からのはなし。

準備

猫を迎えるために、必要な準備。

ケージ、キャリー、ご飯、トイレに、爪切り、爪研ぎ、ブラシ、おもちゃ、などなど。

見た目も機能も、出来るだけ部屋やビビリ君に合いそうなものを選びたいので、譲渡会以降は怒涛のリサーチとショッピングの日々。

お迎えまでに準備するものは、保護施設によって違うそうだけれど、ビビリ君の施設では、上記の物品に加え、玄関から出られないように柵、網戸にストッパーの設置が必要。

観葉植物や、ガラスや陶器のもの、キッチンのお箸類などの危険そうなものを撤去したりしまったりし、

写真を送りお許しが出て、初めてお迎えが可能となる。

私たちはお迎えを待ちきれず、これらの準備を猛スピードで2週間ほどで済ませ、無事にお迎えとなった。

お迎え

待ちに待ったお迎え当日。

保護施設へ伺うと、譲渡会場には、人の海。

もしあの日の譲渡会に来ていなかったら、ビビリ君に会えていなかったかもしれないと思うと、ビビリ君が私たちを呼んでいたのかもしれない、なんて思えてくる。

早速、看護師さんから説明を受けたり、契約を交わしたりといった、事務的な手続き。
ペット保険は、お迎えを決めた日に加入手続きを済ませていたので、ビビリ君は手早く、施設を旅立ちとなった。

はじめはビビリ君だけれど慣れると甘えん坊で、びっくりするくらいやんちゃで、よく鳴く、という事実を聞き、舞い上がる私。

どの程度の「ビビリ君」かは知らずにお迎えを決めたので、そしてよく鳴く猫が好みだったので、嬉しかった。

旅立ち

担当してくださった看護師さんのお母様が、一時預かりをしてくれていたそう。

「この子きっと、なんにも主張せずにじっといていただけのはずだから、どこが気に入ったのか不思議」と仰っていたそうで、私がビビリ君に惹かれた理由を話すと、

それまであんなに事務的に手続きを進めてくれていた看護士さんが、嬉しそうに涙ぐんでいて、私もつい、つられてしまった。

保護猫譲渡って、こういうことなのかぁ。。

保護後はすごく、大切にされていたんだね、ビビリ君。

新しい棲家にビビる

家へ向かう車内では鳴きもせず、例のおめめをまん丸にして、

「こわすぎて、声も出ません」というような顔をしていた。

怯えているうちは、あまり抱っこなどしない方が良いかと思い、ケージの入り口の前で、キャリーを開けてみる。

全然出てこない。。

仕方なく引っ張り出しケージに入れると、および腰で忍者の如くすり足で隅っこまで行き、今度はひたすら鳴き出した。

この鳴き声が、可哀想なことと言ったら…。

ひとしきり鳴(泣)いた後は、相変わらず隅っこから、こちらをじーっと見たり、目を瞑ったり。

ご飯やお水を置いておいても全く口をつけず、おもちゃにも無反応。

預かり主さんから、寝る前に必ずふみふみ、ちゅーちゅーするという毛布をいただいて来ており、兄弟の匂いが残っていたりして安心するそうなので、とりあえず傍に置いてあげた。

昼間はそんな感じで、驚くほど静かに終わった。

ぶるぶる震える

夜に、砂を入れたトイレをケージの中に入れたく、一度外に出てもらうことに。

彼がトイレを設置してくれている間に、私がバスタオル越しに、初めての抱っこ。

優しく撫でていたのだけれど、ビビリ君はぶるぶる震えており、まん丸目で、彼や部屋の中を、こわごわ観察。

猫は首のうしろをつまむと、赤ちゃんの頃に母猫に咥えられた感覚で安心すると聞いたことがあったので、試しにぐいっ。

一瞬震えが止んだ。けれど数秒後に、またぶるぶるで、再度ぐいっ。

これを何度か繰り返していると、震えていない時間が徐々に短くなってゆき、

最終的には、まだ怯えているものの、震えなくなった。

彼が空き箱で、小さなかまくらを作ってくれたので置いてみると、一目散に(でも忍び足で)入っていった。

ビビリ君のお迎えが決まって以来、大の猫好きの友人Yちゃんと、しょっちゅう連絡を取り合っており、大事なことや役立つ情報などを、たくさん教えてもらっていた。

ケージに布を掛けて、外側が見えなくしてあげると良いらしいので、不要になったバスタオルで目隠しを。

お迎え初日は、こんな感じで静かに終了。

チュールも喜ぶそうなので、翌日用意することにしてみる。

つづく