なぜ、絵を描くのか?

鉄製フライパンがやってきた

鉄製フライパンがやってきた

今回は、以前の記事で我が家に仲間入りした鉄製フライパンについて。

鉄製フライパンに変えた理由

半永久的に使える

鉄製フライパンは、テフロン製などのフライパンとは違い、半永久的に使うことが出来るそうです。
つまり正しく使えば、生涯の食生活を支えてくれる相棒となり得るわけです。

ものを長く愛用することは、私の暮らしの中では、とても基本的なこと。
でもいくら大事に使っていても、だいたいのものは、いつか壊れてしまうものです。
なので、素材や性質的に壊れないもので出来ているものがあったとしたら、それは私の理想なのです。

鉄製フライパンを選んだ決め手は、何よりこの「半永久」という言葉でした。

身体への悪影響がなく、鉄分が摂取できる

以前の記事でも書きましたが、これまで使っていたフライパンはテフロン製(=フッ素樹脂コーティング)のものでした。
間違った使い方もしていなかったと思うのですが、2年半くらい使用したところで堰を切ったようにコーティングが剥がれてきてしまい、お別れとなりました。

フッ素やアルミニウムの身体への悪影響も常に気になりながら、でも軽くて使いやすいし…という感じで、常にモヤモヤを抱えながら使用していたので、次はそういう影響のない素材でできたフライパンをと、いろいろと検討していました。

身体へ悪影響の少ないステンレスやガラスの調理器具はもともと使っていますが、くっつき易く、くっついてしまうと、その後処理もなかなか面倒。
水分の多いスープのようなものでは重宝していますが、フライパンとなると、我が家の使い方には向いてない。

当初、100%セラミックの調理器具が有力だったのですが、大変高価な上に、製品自体多くなく、また人気なのか、物によっては全然売ってない。。

鉄製のものは、やはり

「使っているだけで鉄分が摂取できちゃう」

ということが、貧血気味であった私にとっては、他にない魅力でした。

現代人は鉄分不足であるということは、よく耳にしますが、
「鉄食器に替えたら、それまでの不調が改善された」というような話もきくので、私自身もこれから、どんな変化があるのか楽しみです。
変化に気づいたら、こちらにも書いていきたいと思います。

鉄フライパンのデメリット?

以下の2点はデメリットと言われることもあるようですが、私にとっては、どちらも問題ではありませんでした。

シーズニング、油返しの手間

鉄製の調理器具は、

使い始める前に「シーズニング(焼き慣らし)」、

焦げ付いた際に「油返し」

というお手入れをする必要があるそうです。

すでにシーズニング済みの状態で購入できる製品もあるようですが、私は、せっかくこれから相棒となるものなので自分でやってみたく、敢えてこの工程が必要なフライパンを選びました。

こういうタチですので、この点は私にとってデメリットではなく、むしろ新しいことが経験できてラッキー。

油返しについても、シーズニングと似たような行程ですので、こちらも難しいことではなさそうです。

ところで「シーズニング」ってなんだろう?「シーズン」? 季節?
と気になり調べたところ、

英語:seasoning

味付け、調味料などの意味の英語。「season」は名詞としては「季節」や「時期」を表すが、動詞としては「味付けする」「趣を添える」といった意味がある。

やっぱり季節のシーズンだった!
ひとつ利口になった。言葉っておもしろい。

重い

私が鉄製フライパンに数年踏み切れなかった理由の一つは、この「重さ」でした。

テフロン製フライパンを、ガスコンロで使用していた時の感覚のまま鉄製フライパンを持つと、きっと絶望します。私がそうでした…。
軽いフライパンを、コンロの火で煽りながら短時間で調理するのが、クセになっているからです。
そしてクセになっていると、ついつい煽らずにはいられないんですよね。

浅草の賃貸の家には、IHコンロがもともと付属していました。
始めはやはりついつい煽ってしまいましたが、しばらく使っていると慣れてきて、コンロにフライパンを置いたまま調理するクセがついていきました。

そして、そのおかげで今回は「今なら鉄、使えそう。」と思えたのでした。

もし以前の私のように、鉄製フライパンを使いたいけど重さがネックになっている、という方がいたら「煽らないクセをつける」ことを、お勧めしたいです。
もちろん、洗ったりしまったり、持ち上げる際には重いですが
「筋トレ」と思うと、なんとなく、ポジティブな重さに感じます。

ドイツ製フライパン「turk」

鉄製フライパンにも、本当にたくさんブランドや種類があるので、かなり悩みましたが、

私が選んだのは、ドイツ「turk」のクラシック フライパン(24cm)

日本の公式ウェブサイトによると、

熟練した鍛冶職人のアルバート=カール・タークが1857年にターク社を創業。鉱山のあるルール地方、ドイツの鉄製品製造の中心地に工場を構え、代々技術を受け継ぐ職人によりクラシックなフライパンを作り続けています。 
鉄の塊(銑鉄)を真っ赤に熱し、何度も叩いて成型し鍛造で仕上げたのがクラシックシリーズ。強靭でつなぎ目のない一体型のフライパンと、オーブンにも食卓にも持ち運びしやす取手付きのグリルパン、どちらも適切なお手入れをすれば半永久的にご使用いただけます。 熱まわりがよく蓄熱性に優れているので、食材の持ち味を十分に引き出しながらじっくりと安定した調理が可能です。厚い肉の塊も温度が下がりにくく水分をよくとばすため、外はカリッと、中は肉汁を留めたジューシーなステーキが焼けます。 野菜もシャキッと歯ごたえよく、卵焼き やパンケーキ、トースト等も焼きムラができず程よい焼き色を付けます。職人によって一つ一つ鍛錬仕上げされたクラシックシリーズは、無骨で荒々しい佇まいですが、使い込むほどに馴染み、鉄肌も艶を増してより味わい深くなっていきます。

zakkaworks ターク クラシック

160年以上も昔から職人に受け継がれて、愛されているなんて、すごい。

ひとつずつハンドメイドで、鉄の塊を熱して叩いて成形していく、製造過程のビデオを観て惚れて、決めました。

それと、私はドイツに1年間住んだことがあり、ドイツの職人へのリスペクトが強かったり、信頼感を持っていたりするので、その気持ちも作用したかも。

機械生産で持ち手が溶接のタイプのプレスパンもあるようですが、私は記念すべき相棒第一号として、クラシックパンを選び、
サイズも、初めてなのですこし小振りの、24cmにしました。

例のビデオを観た後に実物を手にしたときは、ドキドキしました。

シーズニングを実際にしてみた時のことも、また書きたいと思います。

写真:これから相棒となる鉄製フライパン「turk」