なぜ、絵を描くのか?

引っ越します。

引っ越します。

2020年は私にとって、自分の根っことなる部分や好きなもの、大切なもの、大切にしてゆきたいものを改めて知り、時間をかけて向き合うことのできた年でした。

作品制作については、日常の暮らしと同様に地球環境により影響の少ない活動を目指すべく、オーガニック水彩や蜜蝋を使い始め、ストイックに描くというより、とても楽しむことができました。

そして、ますますsnsをやらなくなりました。でも、とても元気ですし幸せです🙂

2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

In 2020, I changed painting materials from acrylics to water colors which are made by organic stuff. Even though the color area is more limited, I have been happier to make works by things that better for the environment. I’m not really often on social media more than before, but doing good.

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2021年になって初めてのsnsポストは、Instagramの絵描きアカウントでのこんな挨拶でした。挨拶というか、近況報告です。

私の2020年は本当に、これまでにない位いろいろなことが起きて、激動でした。
あらゆる方面の事柄で心身共に揺さぶられ続けて、ついてゆくのに精一杯。
多くの日を自宅に籠って過ごしていて、一見穏やかなはずなのに。不思議です。

そして、このウィルスの蔓延で生活に制限ができたことによって、

「私が本当に好きなものって?」

「大切にしてゆきたいことって?」

「逆に、不必要なものって?」

と、自問する時間が増えました。
特に自分自身の土台となるような部分について。
もしかしたら、同じように感じている方も、多いかもしれない。

「現状を当然と思わない」とか「当たり前とされていることを疑う、覆すことをこわがらない」というようなことは、ある程度自分の性分であると自覚していて(それがとても面倒な事態を引き起こすことも)、
じゃあこの、少し前までは想像もしていなかった状況の中で、次にすることは?

どうにもならないことも沢山あるけれど、悲しんでばかり、憤ってばかりではいられない。
ネガティブな要素は一旦置いておいて、自分自身や周りの近しい存在に意識を向けて、自分の土壌を作り直してみたい。そういう気持ちが芽生えてきました。

その一つが、画材を変えること。
そしてもう一つがタイトル通り、引っ越しを決めたことなのでした。

自分たちの本当にしたい暮らしや、身体や精神が求めている暮らしについて、時間をかけて考えて、向き合って、えいや!と決めた。
思い立ってすぐに行動にうつすことができたのも、皮肉なことにこの制限されたときだからこそ、なのでした。

つづく

写真:現在の家に引っ越したばかりの頃