カヌーライド初め
前回のつづき
翌日は、彼も私も、釣り好きの Kくんもずっと楽しみにしていた、初めてのカヌーライドを。
購入したカヌーは、重さが30kgほどあり車のキャリアーへの積み降ろしが、結構たいへん。
初めての機会にKくんがいてくれて、よかった。
早起きして出掛け、途中コーヒーを買って、前夜に準備しておいたサンドイッチで朝ごはん。
楽しみなことだと、朝早くても目覚めのよい不思議。
秘境1
まずは、先日彼と下見しておいた「秘境1」へ。
到着は、前回より早く、ちょうど6時くらい。
相変わらず静かだけれど、目的地まで車を入れると、前夜にキャンプをしていたらしき、おじ様数人のグループが。
時折楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
カヌーは二人乗りなので、まずは彼と私で乗り出すと、岸からおじ様たちが、陽気に声をかけてきた。
あんな風に、歳を重ねても仲のいい仲間たちと遊べたら、楽しいだろうな。
朝早いと日陰も多いし、涼しいし、本当に気持ちがいい。
そして、自分たち専用の船で浮かんでいるって、なんだかわくわくする。
しばし漕いだ後は、例のごとく彼は釣り、私はスケッチを始める。
カヌーの乗り心地も、快調。
貸しボートとは少し違うパドルの漕ぎ方も、なんとなく分かってきた。
釣り人の眼
浅いところは、特別水が透き通っていて、すごくきれい。
眼をこらすと小さな魚が見えるのだけれど、子供の頃から釣りをしてきた彼やKくんには、超高性能な「魚を見つける眼」が備わっているらしく、私には見えない魚の存在や種類まで、よくわかるみたい。
そのおかげで、魚が産卵するところ、その後母魚が、他の魚から卵を守っているシーンを、観ることもできた。
魚が何をしているのかが分かるというのも、すごい。
しばらく楽しんだら、私とKくんが交代。
私は陸でひとり、のんびりスケッチを続行。
今回は、イスとタープを設置したので、前回のように背中がじりじりすることなく、日陰で優雅に過ごすことが出来た。
秘境2
陽も上がり暑くなってきた頃、次なるスポットへ移動。
先日行った、ふたつめの秘境。
ザ・夏な、雲。
ちなみに、この日はみんな水陸両用の格好をしていたので、腰辺りまでは、ざぶざぶ水へ入った。
日差しで体力も消耗してきたので、ここでは船は出さずさくっと遊んで、昼前に終了。
前回と同じ流れで「はつみ」さんへ行き、お座敷席でゆっくり休憩。
Kくんは、日焼けをすると痛くて眠れないそうで、釣りの前後には、日焼け止めや保湿剤をぬりぬり。
私は昔からスキンケアに無頓着な方だったけれど、近頃は一層疎かになっているので、この日はさすがにKくんを見習い、ぬりぬり。
そしてお構いなしの彼は、腕から肩、鼻や頬が真っ赤っか。
夫婦ふたりきりともまた違う、まさに「夏休み」な、愉快な二日間だった。
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