なぜ、絵を描くのか?

保護猫ギューちゃんの1ヶ月検診と、Yちゃん

保護猫ギューちゃんの1ヶ月検診と、Yちゃん

保護猫のギューちゃんと暮らし始めてから、およそ1ヶ月の頃。

1ヵ月検診

私たちがギューちゃんと出逢ったのは、猫の保護をしている、動物病院だった。

そのため、お迎えからひと月経過する頃に、またその施設に検診に行く約束をしてあり、ある週末に行ってきた。

久しぶりにキャリーに入る。
外出でこわがると思うので念のために、赤ちゃんの頃から大好きな毛布も一緒。

車に乗り込むまでは平気のようだったけれど、エンジンをかけ走り出すと、さすがに少しこわいみたい。

表情は、初めて我が家へ来た日と同じような様子だったけれど、キャリーを開けて声を掛けると「どこ行くのー?」と言っているみたいに、にゃーと何かを訴えてくる。

ギューちゃんは本当によく鳴く、おしゃべり上手なのだ。

そしてあの日とは違い、信頼関係が築かれたのだな〜と、少し嬉しくなる。

私たちにとっても、初めての動物病院。

お久しぶりに、持ち前の「ビビリくん」を発揮し、診察台へ上がるのにも一苦労。
やっと上がった台の上では、お迎えの日以来のぶるぶる震えを披露。

検温や触診等を無事に乗り越えキャリーの扉を開けると、得意の低〜い忍者の姿勢でそそくさと戻る。

ビビってはいるけれど、鳴いたり暴れたりは全くなく「とてもいい子」と、先生に太鼓判をいただいた。

涙がよく出ることを相談したところ、どうやら風邪の兆候らしく、しばらく室温に気をつけながら様子を見ましょうとのこと。

リビングが寒かったのかな。早く治してあげたい。

Yちゃんがやって来た

私にとって、猫と野菜づくりの大先輩のYちゃん

先日、彼女の家に夫婦でお邪魔させてもらったので、この日の午後、今度は我が家へ遊びに来てくれた。

普段、家事と育児に追われる生活だそうで、療養も兼ね、ギューちゃんに会いに、一人ではるばるやって来てくれた。

ギューちゃんが家に来てから、初めてのお客様。

以前に、庭まで彼の同僚が来てくれた際には、窓から姿を見るなり珍しくシャーと言って、隅っこに隠れてしまった。やはりお髭が苦手のよう。

Yちゃんは昔からずっと猫と暮らしていて、現在も、2匹。
彼女自身も、どこか猫のような人なので、初めて室内に来るお客さんが、彼女でよかった。

案の定、ファーストコンタクトからほとんど違和感なく、すぐに打ち解けた様子。
ギューちゃん自身も、この家が縄張りと思えて安心できているのかなと思うと、嬉しい。

ギューちゃんのおもちゃを持って来てくれたのだけれど、リアルの羽毛のついたもので、これまでにないほど野生感を出して遊んでいて、楽しそうだった。

夕方になったら、近くの温泉で日頃の疲れを取ってもらい、うちに帰って夕食。

ギューちゃんも夕飯を食べた後は、Yちゃんのあったかいニットカーディガンの中で、すやすや。Yちゃんは、メロメロ。

きっと、新しい猫の友達ができたと思っているに違いない。

テルミー体験

就寝前に、テルミー療法という、珍しい体験をさせてもらった。

テルミーとは、お灸のようなお香のようなものを身体に当てて、自然治癒的に病気を改善させたり、疲労を回復させたりする温熱刺激療法。

聞いたことはあったけれど、体験するのは初めて。
Yちゃんは普段自宅で、自分や家族にしてあげているそう。

専用の器具の中にお香のようなものを入れて、ギューちゃんの見守る中、まずは肌に触れないテルミー。

お腹まわりと、この頃痛めていた肩まわりを重点的に、全身にしてもらった。
じんわりと温かくて、気持ちいい。

今度は、肌に触れるスティックのバージョン。
2本セットにして、先ほどとは違い、ごしごしと肌を擦る感じ。

こちらも、してもらっているうちにお風呂に入っているように温かく気持ちよくなってきて、眠ってしまいそうだった。

やり進めるとお香が灰になり、ポロポロと落ちて来る。

彼も、スティックの方を少し体験させてもらう。

わるい箇所は、擦ると赤みが出ることがあるそうで、ちょうど疲れていたところが赤くなっていて、おもしろかった。

テルミーって、不思議。

ギューちゃん寝室デビュー

この頃ギューちゃんは、日中は自由に家中行けるようにしていたのだけれど、寝る時間になるとお別れをして、リビングにいてもらっていた。

そのうち一緒に寝室で寝られるようにしようと話してはいたけれど、この日の1ヶ月検診で風邪気味と言われたこともあり、これ以上リビングに閉じ込めるのはかわいそう…。

それに、今夜はお客様のYちゃんにはリビングで寝てもらうので、ギューちゃんに邪魔されずにゆっくり寝てほしい。

いい機会なので、初めて一緒に寝る試みをしてみた。

リビングの扉は閉めたので、この日はトイレとお水も寝室へ。

初めは謎のハイパー炸裂で、ベッドの上をぼふぼふ、下をだだだー!
嬉しかったのかな。

あまりの興奮具合に必死で笑いを堪えながらベッドに入っていると、そのうち静かになって、布団の中に誘ったら入ってきて、朝まで一緒に眠ることができた。

ただ、朝4時頃、朝日が差して来ると共に覚醒して、私の髪の毛で遊び始めてしまい、ちょっぴり寝不足。

けれど、この日からは夜は家中自由に行動できるようにしてあげ、大体私の脇で眠るようになった。

寝る前に、お別れをしなくてよくなったのも、私たちにとっては幸せ。
Yちゃんには、良いきっかけを作ってもらった。

参鶏湯で薬膳補給

翌日、彼は仕事だったので、私たちふたりで藤野の百笑の台所へ、ランチをいただきに。

薬膳好きのYちゃんに、大好きな参鶏湯を食べて欲しかった。

いつもの窓際の席へ着き、山を眺めながら婦人会らしく、たくさんおしゃべり。
内容は、婦人会らしかったり、そうでもなかったり。

お互い家族へのお土産にパウンドケーキを買って、うちへ戻った。

さよならの前に、Yちゃんが写真を撮ってくれた。

別れ際、玄関でYちゃんが「またね〜」と声を掛けると、きちっと座り、にゃにゃにゃあと、明らかに何かを語りかけていて、おもしろかった。

「ありがとう、またな!」とか、言っていたのかな。