庭しごと -畑編8 わらしべ長者-
- 2021.08.04
- オーガニック 庭 暮らし
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畑 62日目
左の枠
大根の勢いが止まらず、葉っぱの陰に周辺の植物が隠されてしまい、いよいよ成長の差が明らかになってきた。
試しに右側の大根の葉を、サラダミックスにかかっている側だけ、すっきりさせてみる。
根元を覗くと、隣の大根との距離が近すぎて、逆側へ、ぐいっとカーブ。
葉は変わらず上へ向かって伸びるので、オールバック状態に。
レイズベッドを作った際に入れた土を突き抜けて、下に伸びられなくなったのか、土の上に、どんどん白い根が伸びてくる。
最近は、できる限り周りの土を、せっせとかぶせる日々。
真ん中の枠
ここは、ハツカダイコンとキャベツに少々虫食いがあるものの、平穏が続いている。
この日も、大きなチャードの葉を収穫。
どの葉も色が、すっごくきれい。
右の枠
前回支柱を作ったキュウリ。
たった4日間で、あっという間に支柱のてっぺんまで、葉が生い茂ってきた。
キュウリのベビーも、花をおしりに携えたまま、順調に成長中。
野菜の形ができていく過程を観察するのは本当におもしろいし、種からここまで育ってくれたことの感慨深さで、毎回にんまりしてしまう。
カボチャの陰に、赤い花を発見。
ナスタチウム、ようやく記念すべき第一号が、開花。
真っ赤でかっこいい。
ナスタチウムは、エディブルフラワーで食べられるそうだけれど、第一号は摘まずに、畑の華やぎ役をしてもらおう。
味はピリ辛らしく、いつか、いただくのも楽しみ。
わらしべ長者
これまでに何度もお野菜をいただいており、我が家はまだまだ野菜ではお返し出来ないので、お礼にバナナケーキを焼いてお持ちした。
ご主人はすごく喜んでくださり、大笑いで「わらしべ長者になった」というようなことを仰っていた。
そして、ずっと我が家からちらりと見えていた、憧れのお庭を、初めて見せていただけることに。
縁側からアーチ型に通路があり、通路を歩くと両側に、あらゆる種類の花や野菜が、のびのび育っている。
20年ほど前から庭で野菜を育て始めたそうで、少しずつ作り進めるうちに、自然とこの形の庭になった、とのこと。
「種蒔きは俺の役割で、収穫はおかあさんの係なんだよ」と教えてくださった。
楽園を見学させていただき感激して帰ると、夕方に奥様から「美味しいものをいただいてしまって〜」と、またまた野菜をいただいてしまった。
さらっとお礼を言い、帰ってゆく奥様。
おおらかで、距離感もほどよい。
距離感に関しては、私は少々潔癖なところがあり、あまり近すぎるのは苦手で、でも出来れば仲良くしたい私には、本当にありがたい。
「わらしべ長者」は、完全に、我が家のほう。
素敵なお隣さんに恵まれたことも、引っ越してきた私たちに訪れた、大切にすべき幸運のひとつ。
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