土鍋でご飯
- 2021.09.03
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テフロンフリー生活
以前に紹介した鉄製フライパン、turk。
使い始めて以来、本当に、毎日お世話になっている。
結果的には美味しく調理出来て、使いやすくて、格好良くて、大変重宝しているのだけれど、そもそもの使い始めた大きな理由は、それらを求めていたからというよりは、以前にも書いたように、
テフロン製のフライパンの、フッ素やアルミニウムの身体への影響を、無視できなくなったから。
テフロン製の調理器具は、我が家のキッチンには他にもあって、ホームベーカリーと、炊飯器がそうだった。
ホームベーカリーは、パンを家で焼く手間を考えると絶対に手放せないけれど、炊飯器は、鍋で代用が出来る。
ドイツ時代には、住んだアパートはどこにも炊飯器がなく、日本食スーパーで唯一買える1kgのお米を買ってきて、鍋で一食分ずつ炊いていたことを思い出した。
炊飯器以外での炊飯は、アウトドア以外では初めてで、ネットで調べながらやってみたのだけれど、
特別面倒なことはなく、ふっくらつやつやに炊け、むしろ大好きなおこげが出来たりして、結構楽しんでいた。
土鍋をお迎え
今はせっかく日本にいるのだし、土鍋で炊くのはどうだろうと思い調べてみると、やはりとても簡単で、美味しく炊くことが出来るみたい。
日々の習慣になることなので、スイッチひとつで炊ける楽さに戻りたくなるような手間があっては困る…とも考えたけれど、どうやら大丈夫そう。
ということで、炊飯器とお別れし、新たに土鍋を、我が家へ迎えた。
炊飯器は私が一人暮らしの頃から使っていた3.5合炊きで、小さくも感じてきていたので、土鍋は5合炊きに。
土鍋での炊飯方法
土鍋での炊飯方法は、とても簡単。むしろ、炊飯器で炊くより時間短縮になるので、驚いた。
工程はざっくりと、20-30分浸して、沸騰させてから弱火にして、10分蒸らして、おしまい。
以下に、詳しく。
〇、目止め
初めて使う際には、使い始める前にまず、「目止め」の作業を。
土鍋の素材である土に空いている小さな穴を塞いで、亀裂や、汚れや匂いの染み込みを防ぐための工程。
個人的には「天然素材」という感じがして、好きな作業。
私のやり方は、お米を研いだ時に出る研ぎ汁を、白濁が濃いものから捨てずに土鍋へ入れてゆき、たっぷりになったら小麦粉をほんの少し入れ、火にかけ沸騰させる。
沸騰後火を止めて、そのまま1時間ほど置けば、完了。
一、お米研ぎ、浸水
研いだお米に、ひたひたになるくらいの水を入れ、20-30分浸水させる。
我が家は玄米なので1時間くらい浸して、炊き上がりはやや硬め。
私がオートミール同様、プチプチ食感が好きなので、これくらいでちょうど良かった。
以前はずっと、玄米も白米も無洗米を使っていたのだけれど、最近は無農薬玄米を使うようになり、さらに無洗米となるとなかなか高級になってしまうので、お米研ぎの作業で、キープマネーしている。
ところで、家庭でお米を研ぐと水質汚染に繋がると聞くけれど、農家や精米工場などでお米を無洗米にする過程では、汚染にならない仕組みになっているのだろうか。素朴な疑問。
二、中火で沸騰
水をきったお米を土鍋へ入れ、新たに水を入れる。
水の量は、土鍋の説明書によると、
3合:600-640cc、4合:800-840cc、5合:1000-1040cc
が適当だそうで、鍋の内側には、目安の線も入っている。
私は「お米と同量の水」にするのが簡単明快なので昔からそうしていて、お米を取った同じカップで、同じ杯数お水を入れる。
そして内蓋、外蓋をし中火にかけ、沸騰させる。
三、弱火で10-14分
ふつふつしてきたら、一番弱火に。
弱火の加熱時間は、3、4、5合でそれぞれ、10分、12分、14分が目安。
四、蒸らし10分
弱火加熱後、火を止め蓋を開ける。
まだ水っぽいので、軽くしゃもじでほぐし、余分な蒸気を逃がす。
再び内蓋、外蓋をして10分間蒸らして、完成。
土鍋のメリット
ドイツ以来久しぶりの鍋炊飯で、「こんなに簡単だったっけ?」という印象だったし、
turk同様、不思議と美味しい。特に彼は、ご飯が炊けた香りを嗅いだ時点で、おめめがキラキラしてくる。
それに、毎日いただくご飯なので、人体への影響を気にせずに済むのは、やはり嬉しい。
土鍋のデメリット
沸騰したかどうかを、何度か蓋を開けて確認しなければならないのが、少々手間。
沸騰後、すぐに最弱火にするのがポイントのようなのだけれど、料理中のキッチンは決して静寂ではなく、蓋も二重にしているので、沸騰した音が聞こえない。
徐々に、大体の感覚でわかるようになって来るだろうとは思っているので、現在は、感覚研ぎ澄ましの修行中。
あとは、洗う際に重たく、ぶつけると割れてしまう可能性があること。
ある頃から、食器洗いをふたりでするようになり、彼は、重さはさほど気になっていない様子。
ただ、買ったばかりの頃に蓋をぶつけて少し欠けさせてしまい、悲しんでいた。
大雑把な私は、少しの欠けは全く気にならないけれど、うっかり落として再起不能みたいなことにならぬように、大切に使っていこうと思う。
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