生理にやさしく
前回のつづき
前回書いた通り、生理の人が「隠さなくていい」「休む選択肢がある」という未来は私の理想。
では、「女性側ができること」は?
PMSを和らげる努力
きっとホルモンの影響で、お腹が痛くなったり感情がコントロールできなくなったりというのは、ある程度医学的に仕方のないことなのかな、と思う。
自分のことを振り返ってみると、10代の頃から生理痛がひどい月があって、
夜に痛みで目覚めて、泣きながら寝ている母に助けを求めたこともあったし、
20代で、鎮痛剤を飲んでも痛みで眠れずに、何時間もベッドの上で一点を見つめて、朝になったこともあった。
当時、そんなに生理痛がひどいにも関わらず、大して対策をしていなく「またこの時が来た…」と思うだけだった。
あまりにも症状がひどい場合、病気の可能性があるということも、知らなかった。
理由もないのにときどき無性に悲しくなるのがPMSの症状だということにも、随分歳を重ねてから気がついた。
今思うのは、ただ「私は生理痛がひどい人だから」で片づけずに、
もう少し早く疑問を抱けば、もっと自分の体に興味を向けていればよかった、ということ。
気をつけること
「PMS症状が重い」という自覚を持って以来、それを和らげる方法を探り続けているけれど、
とにかく「冷やさないこと」「血行を悪くしないこと」、
それから「ゆっくりすること」が大切だと思う。
食べもの
私は、生理前から始まって終わるまでの2週間くらいの間、
・カフェイン入りのコーヒー、お茶など
・バナナなどの南国のフルーツや夏野菜
・砂糖をたくさん使った甘いお菓子
・アルコール類
これらはなるべく摂らないようにしています。
油っぽいものと冷たいものも摂らない方が良いらしいけれど、もともと得意じゃないのでそれらに関しては大丈夫。
でも上記は好きなものばかりなので、月の半分の期間、これを意識するのはなかなかつらい。
それでも不思議なもので、好きなものであっても「生理のときは体が冷えるものを摂りたくなくなる」感覚は、自然と身についてくる。習慣づけることで「食べたいのに食べられない」というくるしみが、少し緩和した。
今のところはほどほどに減らすようにしているけれど、完全に絶ったら劇的な変化があったりして。と妄想しているので、いつかゲーム感覚で挑戦してみたい。
普段からいただいているけど、特にこの時期にいいものは、
・温かい豆乳や大豆食品
・ほうれん草、玄米
・ごま、アーモンド、カシューナッツ
青魚や根菜類もいいらしい。
それから「生理にはレバー」というイメージが強いためか、彼がレバーを勧めてくれたりすることもあるけれど、確かに貧血に即効性がある感じがする。
生理前に動物性のものを取らないようにすると、PMSがピタリとなくなる、という内容の記事を読んだこともあるけれど、私は今のところヴィーガンではないし、家族と別々の食事を用意するのも難しいし。でも、こちらもいつか試してみたいなぁ。
あたためる
すごく若い頃は「冷え」について気にしていなかったし、冷えていても全然自覚がなかった。
歳を重ねて、体によくないと意識して、そこで初めて冷えている実感が出てきた感じだったかな。
・身体の「首」のつく部位を冷やさない
・指付きのソックス、ウールの腹巻きを着ける
・入浴する
これらは、その実感が出てきてから始めた冷え対策。
入浴に関しては、つい最近浅草に住んでいた頃まであまり出来ていなく、
引っ越して以来は、毎日バスタブに浸かる日々が、やめられない。毎日の入浴って、本当にするべき。
指付きのシルクソックスは、以前にも書いたように、何十万年も前に母に教えてもらっていたというのに、ようやく良さがわかった。
ゆっくりする
PMSの予兆や症状を、まず敏感に感じ取ることも、女性側ができる、大事なことだと思う。
そこから、自分をいたわるモードに切り替えられるし、ここぞというときには周りに共有できる。
個人的には、この時だけは「ゆっくりする」ということを、いつも最優先したいと思う。
「サボってる」とか「甘えてる」とか、誰より自分自身が、思わないこと。
これも、年齢を重ねてようやくできるようになった私なりの「PMSを和らげる努力」のひとつ。
絵:シロツメクサのスケッチより一部 2020 紙に水彩
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