なぜ、絵を描くのか?

キャンプ 月尾根

キャンプ 月尾根

先日の嬬恋キャンプに続いて、早速今年2度目のキャンプへ。

「月尾根自然の森」

夫婦ふたりでキャンプをしに行く時は、休日の混雑を避けて静かにゆっくりとしたいので、月曜日にお休みをとって、日月曜か、そのほかの平日に行くことが多い。

今回は、山梨県の月尾根自然の森のキャンプ場。
自宅からは車でわりとすぐ。途中に藤野を通過する、くねくねの山道ルート。

助手席から風景を見ていると、ある予感がして「もしかして!」と思い振り返ると、

やっぱりここだった。「緑のラブレター」。
藤野の造形作家、高橋政行氏の1989年の作品。

藤野に行っても、いつもラブレターを探しそびれていて、ようやくお目にかかれて嬉しかった。

見つけると、心がほっこりあたたまる。こんなアート、いいな。

キャンプ場の入り口。

ここまで向かう道もなかなかの峠越えだけれど、キャンプ場へ下る坂道がとても狭く、すぐ下は崖。

絶対、私には運転できない。こわくて崖の下を見れなかった。

車で、キャンプサイトまで乗り入れ。

ハンモックをする人たちに人気のキャンプ場だそうで、たしかに木が多い。
わりと山深い森の中なので、開放感よりプライベート感がつよめ。

その中でも、森に向かって開けている場所に、陣取った。

ふと足元を見ると、等間隔に土が盛られている。モグラ?

場所が決まったら早速テントとタープを張って、休憩を挟みつつ、食事の準備。

火起こしを始めたあたりで、彼が突如、席を立つ。

ミヤマクワガタが、木を登っていた。

最近畑を始めて虫を克服してきたけれど、クワガタは黒くてでっかいので、さすがに尻込み。

彼は大興奮で、迷う間もなく捕まえた。
珍しい虫や好きな虫に出会ったときは、だいたいいつもそう。

高い木に登っては落ちてを繰り返して弱っているようだったので、倒れるようになだらかな傾斜になっている別の幹に移した。

今回は、途中のスーパーでトウモロコシが売っていて、猛烈に焼きトウモロコシをしたくなったので、バーベキューでやってみることに。

網の上の火の弱めなところで、こまめに焼き位置を変えながら、じっくり蒸し焼きに。
外側の皮がまんべんなく焦げたら出来上がり。

すごく久しぶりで、幸せな味だった。
この日は半分こしたけれど、次回は1本丸ごといただきたい。

この日は初めてturkを持って行ってステーキをしたり、野菜やガーリックシュリンプなどなどを、ちびちび焼きながら、お互いの現在と未来についてたくさん話せて、いい時間だった。

夕方から少し雨が降ったけれど、木が多いおかげで、まったく濡れなかった。

翌朝

鳥の声がはげしく、早朝に一度目覚めた。
お手洗いがてらに、改めてキャンプ場を散策。4時頃でも、もうすっかり明るい。

手作りのアスレチック、ハンモック、ブランコや池があり、ちょっとした公園のよう。

雨から守ってくれた木々だけれど、この時期は毛虫様にも大人気のようで。

テントに戻ると、10cmほどもありそうなお方の影が、私の頭上にずっとあったことに気づいた。

そしてこの後、木の上から別のお方が、私の洋服に落ちてくるという洗礼も受けました。
震えた〜〜。

朝ごはんにホットサンドとコーヒーをいただき、のんびり片付け。
キャンプ場を出た足で、今度はお風呂に入りに。

「藤野やまなみ温泉」

この日は、空一面の羊雲。
温泉の周辺には、大輪の白紫陽花が、見たこともないくらい群生している。

天と地で、白いモフモフの響き合い。

ところで「紫陽花の時期ってこんなに長かったっけ?」と思い始めて、もう1ヶ月以上経つ。
今年は、紫陽花がしっかり満開の期間が、不思議だけれど、明らかに長く感じる。

土地的な理由か、気候か。
もしくは、慌ただしい都内での暮らしが、それほどまでに時間の流れを早く感じさせていた、とか。

藤野やまなみ温泉

近くの「藤野芸術の家」を連想させる建物。「山並み」のイメージかな。

駐車場の温泉マークで、早くも心を掴まれる。

内装、かっこいい。
奥には、巨大な「相模」の凧。

平成のはじめ頃に、牧野中学校跡地に建てられた施設だそう。
兎の飼育が話題になったことで学校給食が始まったなんて、昔は学校運営も難しいことだったのだなぁ。

平日の昼なので、年配の方が数組だけ。
お風呂は、ひらけた庭と空の下に露天風呂があり、ほとんど貸切状態で、ひたすらゆっくり出来た。

食事処でいただいたランチも、やさしくて美味。
これは、土日は混雑しそう。

建物の入り口横に、地場野菜がひっそりと販売されていたので、冷蔵庫の中身を思い出しながら、どっさりインゲン豆と、立派なキュウリ3本入りを購入。それぞれ100円。

水泳の授業の後のような、ぼんやり、ふにゃふにゃした状態で帰路へつく。
こんなに自然遊びしても家が遠くないって、本当に素敵。

次のキャンプもそう遠くなさそうなので、荷ほどきはほどほどに。