なぜ、絵を描くのか?

作品収納棚をDIY

作品収納棚をDIY

庭づくりと並行して、家の中もゆっくり少しずつ、進化している。

自分の部屋

浅草時代は、仕切りを取り払った部屋の一角ずつを、私と彼、それぞれの仕事場としていた。

ビルのワンフロアで面積の広い部屋だったので、そこまで不便はなかったものの、転居以降いざ「自分の部屋」を持つと、集中できるし、電話やミーティングでの話し声や、物音や音楽に気を遣わなくて済むし、
何よりこの小さな空間に「自分の好きなものだけがある」ということに、殊更喜びを感じている私たち。

子供の頃も、秘密基地とか自分の部屋が好きだったけれど、
こういう感覚って、いくつになってもわくわくする。

絵の収納棚を作る

大概のものをDIYするため、進化がゆっくりな我が家。
彼は木材を買ってきてはせっせと自分の仕事場兼、趣味の部屋づくりを進めているようだけれど、

私はというと、作業台を壁側に向けて、大体のものを背にして過ごしているので、壁に立てかけたままの絵や、箱に入れっぱなしの荷物たちが、よくない意味で気にならないまま、数ヶ月間がすぎてしまった。
ちなみに、まだカーテンもつけていない。これはさすがにまずいか。。

それでもぼんやりと部屋の構想はあって、私が彼に、一番にDIYして欲しかった「絵の収納棚」を、この度作ってもらった。

なぜ一番に欲しかったかというと、理由はいくつかあって、

・絵の保管には高温多湿が大敵なので、風通しのよい収納場所が必要。
・絵の実物を確認したいときに、すぐ出来る。
・私の部屋の箱の半数の中身が絵だったので、まずはここからということで。

DIYの流れ

なんとなく絵のサイズや物量を見て、設計図を描き、木材を買いに。

お店で木材のカットまでしてもらい、車に乗せる。
長いものは、運転席と助手席の間を突き抜けるような形で積んで、おそるおそる持ち帰った。

今回は、家にあった木材もうまく再利用する。
解体した材料を再利用できるのも、DIYの好きなところ。

部屋の角のこのスペースに、棚を設置する。

買ってきた木材と、再利用の木材。

長い木材を、天井と床で突っ張らせて柱にする。

柱4本の準備ができて、間に取り付けるすのこ状の棚も、3段分完成。
すのこ状にしたのは、通気性をより高めるため。

我が家のDIYは、全て彼一人で作ることも多いけれど、今回は私もやすり掛けや、床との設置面のクッションを付けたりと、地味にお手伝い。

すのこを取り付けたら、あっという間に完成。
道具はインパクトドライバーだけで、作業時間はおそらく2-3時間ほど。

シンプルな造りだけれど、絵を置くのには充分すぎるくらい丈夫。

そして個人的には、このままニスなどを塗らずに、木の色が経年で味が出てくるのが、とても好き。

絵などの作品づくりをしている方なら、きっとわかると思う。

絵の収納場所が、サイズごとに整理されていて、すぐに取り出せて、
いい状態で保管できる喜び…。

部屋自体もすっきりして気持ちいい。

落ち込みポイント

ただ、ひとつだけ棟梁の落ち込みポイントが。

はじめの写真左下にあったコンセントが、棚をきっちり設置したら、隠れてしまった。
こんなこともあるのね。

でも、コンセントは他の場所にもあるので、全く問題なし。

現在、来週のグループ展に向けて準備中なので、部屋が片付いて、助かりました。

棟梁、ありがとう!