絵本『さがしもの』
前回書いた、2007年の中越沖地震の時に、母に頼まれて作った絵本。
原画を保管していたので、久しぶりに出してみた。
市販の絵本キットのページ数に合わせて、構想を考えた。
実際には、この原画を印刷して、ハードカバーの絵本に製本したのだけれど、はじめはスケッチブックに、セツに通い始めた当時のタッチで、絵を描いた。
文字は、なぜだか文章ごとに切り貼りして作られている…。当時はIllustrator等も使っていなかったので、苦肉の策だったのかなと思う。
絵本屋さんのマスコットが、ほうきに乗った魔女の女の子だったので、主人公は魔女の子に。
女の子の名前は、なぜだか私をそう呼ぶ友人がいたので、そちらを拝借。
渋谷のカフェで、ひとりストーリーを考えながら、涙してしまったことを思い出した。
地震の直後に両親がとった行動へのリスペクトや、愛情や芸術や思いやりが、魔法のような作用を起こすことがあるというおもいを、表したかった。
中越沖地震や、その他の天災に遭われた方々に、笑顔が戻りますように。
つらい経験をした子供たちが、元気に夢を追って進んで行けますように。
写真:製本した表紙に、直接描いたタイトル。当時の携帯で撮った画像が荒い。
-
前の記事
中越沖地震をおもう 2021.07.14
-
次の記事
庭しごと -畑編3- 2021.07.19
コメントを書く