我が家の冬支度 -ストーブ-
浅草時代
浅草で住んでいたアパートは、真冬でも、お天気のいい日は暑く感じるくらいに日当たりが良かった。
古い建物で、今時あまり見ないガスストーブ用の栓が部屋のあちこちにあったため、
これまた何十年も前のものであろう小さな都市ガス用のストーブで朝晩の寒さを凌いでおり、そのストーブたちが、私たちはとても好きだった。
エアコンの暖房とはちがい、乾燥するどころか逆に湿度が上がるし、やはり、火は暖かい。
相模原の厳しい冬
相模原に引っ越すことが決まり、新しい家では都市ガスが使えなくなってしまうので、ストーブたちとお別れをしなければならなくなった。
しかも、相模原の冬は寒い。
昔、引っ越し魔だった頃に一度、八王子に2年間住んだことがあるのだけれど、冬に、都心へ出掛けて夜に帰ってくると、明らかに体感気温が低く、実際に2、3度くらいは都心より気温が低いというのが日常。
相模原も同様のようで、不動産屋さんのお話では、雪は毎年必ず降るし、一軒家の場合、日によっては水道管の凍結にも配慮する必要があるらしい。
雪国から上京して来て、また雪の降る場所で暮らすことになるなんて、20代の頃は想像していなかった…。
リビングも、何十年も昔の戸建にしては広く、これはパワフルな暖房器具が必要、ということになり、引っ越し直前に、中古の大きな石油ストーブを我が家に迎えた。
ストーブ
これはもともと広い工場や倉庫などで使われるようなタイプのものらしいのだけれど、今時のかわいらしいものとは違い、でっかくて、すごい存在感。
そして、暖める威力もかなりのもの。
古いものが好きで、逆に今時っぽいものにあまのじゃくなために選んだものだったけれど、パワフルで、二人ともとても気に入っている。
夏とはちがい、冬はリビングの中にも陽が差すので暖かいのだけれど、それでも今年は、10月くらいには、ストーブを出していた。
浅草ではこの発想がなかったのだけれど、ストーブの上にお鍋ややかんを置くと、とても便利。
保湿にもなるし、調理も楽ちん。 欲張ってふたつ乗せちゃうことも。
例えば煮込み系の牛すじカレーなどは、コンロでの調理時間が長くて火の番が大変だけれど、ストーブに乗せて放っておけば、そのうち出来てしまう。
ストーブの熱は、コンロの最弱火くらいを保っているようで、静かにくつくつ、本当にほどよく煮える。
煮物なんかも、忘れた頃に鍋を覗くと、完璧な状態になっていて感動する。
暖房、保湿、調理と、かなり重宝しているストーブだけれど、最近になり、燃費のわるさが悩みのたねとなって来た。
古さとサイズで、かなり燃費に違いがあるそうで、ずっと使うものなので、買い替えようかと協議中。
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